鳳来

週中の休みをなんとか休んで、鳳来へ。
言うまでもなくやるのはあれ。


そもそも帰国後早々に繋げトライで核心のランジを止めたのだけど、
そのトライは次の1手でまさかの落下。
まあでもこれは近々もういけるでしょうと思ってた。

しかしそれからランジが全く止まらず、
そしてなぜだか毎週どんどん高度が降下していき、
ここ2週間はとうとう下部の核心すら突破できなくなるという
ど嵌りをして本日にいたるという。
気持ち的にもかなり焦ってた。



とりあえず到着後
疲れが溜まってるせいかかなり眠かったので、
無理せずすぐさま1時間ほど寝。

起きてしばしボーっとした後、ルーフ下へ。
マットを敷いていつものアップがてらのムーブ確認。
ちょっと体が重い感が。

けど岩の状態はそれなりに良さそうだったので、
とりあえずの1発目。


下部の核心であるアンダー取りまではスムーズ。
そして最近一向に止まってないアンダーへ右手を出す。

止まった。

と思ったら足のフックが耐え切れなくて抜けた。

最近いつもこのパターン。

けど、先日この下部核心をしこたま見直して
体の動きのイメージを修正したのが効いてるのか、
ここ最近では全然止まりそう。


ちょっとレストして2回目。
今度は6手目の左手ポッケ取りで落ちた。
ちょっと右手にヌメリを感じたのでいったん中断。


レストしてると何やらまたもや眠気が襲ってきたので、
素直に車に戻ってまた寝る。



起きたらすでに15時過ぎ。
今日は寝てばっかりだなーと思いつつ、
ルーフへ戻って3トライ目。


またしても6手目の左手取りで落ちた。
ちょっと慎重に行き過ぎたか。
が、ヌメリ感は無くなって結構いい感じ。
あと午前中に感じてた体の重さもマシになってる。


これは次が勝負所になる予感がした。
なので、左手の中指にいつも巻くテーピングを取ることにした。
これが無いと1本指のランジで1発で皮が破ける危険があるが、
下部はテーピングが無いほうがいいので、
もうランジまで行ったら皮が破けようが血が出ようが構わないと
腹を決める。




短いレスト後、4トライ目。

下部はスムーズに突破し、アンダー取りへ。
体をぎゅっと絞りこみ、右手を出す。

顔がガクーンっていったけど、なんとか止まった。
何トライぶりだろう。

気持ちを高めつつ手を進めて、
ヒールして1本指へ。

たくさんのランジをこなして、
もうどれだけ力を入れてもパキらずに耐えてくれるという信頼がある
左手の中指にギリギリと力を込め、
滑って何度も落ちた足置きを慎重にこなして、いざランジ。

ガストンに手が届いた瞬間、上半身にすべての意識を集中。
ありったけの力で振られを押さえ込む。
ねじれるように振られた下半身が戻ってくる。



止まった。




もう絶っっっ対に落ちてやらんと、気合を入れて足置きへ。


が、2回失敗。
もう少し腕を伸ばせば届くのだろうけど、
そんな余裕はどこにも無い。
少しでも気を抜くと落下しそう。
全力で腹に力を込めてつま先を伸ばす。
何とか届いた。


左手をマッチし、右足をあげ、剥がされそうになるのを堪えて次の遠い1手の体勢へ。
前回はここで落ちたが、その後に足位置を見直していて
以前よりは体勢的にいい感じ。
ただ指がこわばっててすっぽ抜けそう。
抜けたらマット外へすっ飛ぶが、
意識はもう次のホールドにしか無かった。
渾身の力で右手を出した。



今度こそ届いた。




手に足をして、左手を取る。
後はイージームーブが続く。

けど、もう指が疲れとカジカミで言う事を聞いてくれない。
こわばる指を無理やり広げつつ、
いつもならガバガバで何てことないところを
すべて気合を入れながら手数を進める。
正直全部危ない。

こういうときだいたい後半は無我夢中になるが、
あまりにもギリギリすぎて
今回ばかりはずーっと意識がはっきりしていた。


そして最後の丸穴が見え、それを思い切り叩いた。







終わって降りた後は息も絶え絶え、
座り込んでちょっと立てなかった。
ふと左手の中指を見たら皮は無事だけど見事に内出血してる。
本当に出し切ったトライだった。






最初はランジの1本指をホールドとは到底思えなかったし、
下部なんて塩原のルーフをずっとやってきてたのにもかかわらず
1手1手が全くできない状態だった。

どうにかバチュラとバリエが出来た時点でも、
今まで自分がやってきた課題は
基本前半に難しさが集約してる課題で、
消耗した後半に明らかにきつい核心がまってるこの課題は
未知もいいところだった。

正直今度こそ一生つながらない課題になるかもと何度か思ってた。


でも結局自分ができるのは
諦めずに不器用にしつこくやってみることくらいだし、
モチベーションが消えることが無かったのは
今思うとやっぱり心底登ってやりたいと思ってたんだと再認識する。
おかげでこの登れたあとの気持ちを久しぶりに味わえてる。
やり続けてみててよかった。


というかこの課題を12年前に1人でトライして登りきってるあの人は
やっぱすげーなーって思います。





なんだかんだでこの岩を最初に案内してもらってから6年。

これこそ本当に夢にも思わなかった課題を登れたわけですが、
今でも初段とか2段が限界だった当時と変わらない気持ちで
クライミングを楽しめてる自分がいるのがなによりありがたい。
せっかくこんな面白いものに出会えたのだから、
まだまだこれからも大事にしていきたいものです。




毎度ですがこの課題に付き合ってくれた全ての方々に感謝を。
これからもよろしくお願いします。






画像

白道ルーフ卒業~

















あ、もちろんまだまだ鳳来は行きます。
登れない課題のほうが多い(笑)














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